「本気」が求められる社会で、本気になれない自分
SNSを見れば「夢に向かって頑張ってます」な人たちがいる。職場でも「熱意」や「やる気」を評価する空気が漂っている。
そんな中で、自分はどうにもやる気が出ない。
頑張るふりはできても、本音では「ここまででいいか」とブレーキを踏んでしまう。
それを「ダメな自分」と責めていないだろうか?
でも、ちょっと立ち止まってみてほしい。
本気になれないのは、怠けているからじゃない。本当は、その「本気になれない自分」なりの理由や守り方があるんじゃないだろうか。
ライフハック1:「やる気の電源」を探すのをやめる
まず最初のライフハックは、「やる気に期待しない」こと。
モチベーションを探して1日が終わる、という経験はないだろうか?
「気持ちが乗ったら動こう」と思っていても、その“気持ち”がなかなかやってこない。
でも、やる気ってスイッチじゃない。気分が高まるのを待っても、たいてい何も起きない。
だからこそ、「やる気が出たらやる」ではなく、「小さくやり始めてから、やる気が出る」流れに切り替えるのがコツだ。
たとえばこんな感じだ。
- パソコンを開くだけでOK
- アプリを起動するだけでOK
- 5分だけやる、でOK
最初の一歩は、ほんの少しでいい。それで“とりあえず”動けたら、それがもう大成功なんじゃないだろうか。
ライフハック2:「本気を出さない」ことを戦略にする
本気を出すって、実はとてもエネルギーがいる行為だ。
もしあなたが「本気を出すと疲れ果ててしまう」と感じているなら、それは自然な防衛反応だろう。
だからこそ、「あえて本気を出さない」という選択もあっていい。
たとえば、「70%くらいの力で成果を出す」ことを目指す。
手を抜いているわけではない。ただ、力加減を調整することで、継続できるようになる。
むしろ、燃え尽きてしまうくらいなら、淡々と、粛々と、続ける道の方が賢いのではないだろうか。
「本気を出す=正解」ではない。「続けられるやり方」こそが、じわじわと結果を生む。
ライフハック3:「何もしない日」にも意味があると知る
本気になれない日。
何もしたくない日。
その時間を、ただの「サボり」だと責めていないだろうか?
でも、「動けなかった日」には、ちゃんと意味がある。
何もしなかったように見えて、頭の中では整理や回復が起きているかもしれない。
目に見える成果がなかった日も、あなたはちゃんと生きていた。
そう考えるだけで、「今日、何もできなかった」という罪悪感は、少しだけ軽くなるのではないだろうか。
無理に動かないこと。それもまた、ひとつの前進だ。
本気じゃない自分を、少しだけ肯定してみる
「もっと頑張らないとダメ」
「こんな自分じゃ通用しない」
そんな言葉が、いつも頭の中に鳴り響いていたとしても、もう少し自分に優しくしてみてもいいのではないだろうか。
本気になれないのは、あなたが怠け者だからじゃない。
そう生きてきた理由があり、そうすることで自分を守ってきた背景があるはずだ。
そして、「本気じゃないなりにやってる自分」を、少しでも肯定できたら、それは小さな革命だ。
そこから、じわじわと動き出せる力が生まれてくるかもしれない。
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