「全部止めたい。でも、止まれない」
そんなふうに思った日は、これまで何度あっただろうか。
何もしたくない。でも、生きなきゃ。──その板挟みにいる人へ
朝起きても、何もやる気が起きない。
ベッドから出られない。
食べるのも、着替えるのも、全部めんどくさい。
だけど、仕事がある。生活がある。
「生きなきゃ」という義務感だけが、身体をなんとか引きずって動かしている。
そんなとき、自分はもう壊れてしまったんじゃないかと感じることもあるだろう。
でも、それでも読んでくれているということは、まだどこかで立ち止まりたくない気持ちがあるのかもしれない。
「しんどい時に効いたこと」なんて、本当にあるのか?
結論から言うと、「しんどいときに効く完璧な方法」はない。
だけど、「ほんの少しだけましになる方法」なら、いくつかあるのではないだろうか。
僕がこれまでに「もう無理」と感じた日に、実際にやってみて、ちょっとだけマシになった5つの小さな行動を紹介したい。
本当にどれも「気力ゼロ、体力ゼロ」でもギリギリできるレベルにしてある。
1. 水を一口飲む
バカみたいに聞こえるかもしれないが、本当に効果がある。
朝、どうしても起き上がれなかったとき、「水だけ飲もう」と決めてベッドの脇のペットボトルに手を伸ばした。
それだけで、身体がほんの少しだけ「起動」する感じがあった。
水分が体内に入ることで、脳に「生きてる」と伝わるのだろうか。
それが「じゃあ、顔だけでも洗うか」につながったこともある。
2. 「動かないこと」を正当化する
動けないとき、自分を責めていないだろうか?
「こんな自分じゃダメだ」「怠けてる」──そうやって自分に鞭を打つほど、余計に動けなくなる。
だからこそ、あえてこう考えてみた。
- 「これは回復の時間」
- 「動かないのも大切な選択」
- 「今は充電しているだけ」
嘘でもいい。自己暗示でもいい。
それだけで、少し心がほぐれる気がしたのは、自分だけではないはずだ。
3. 目に見える「ひとつの成果」をつくる
「生きてる実感がない」
そんなときに僕がよくやっていたのは、何でもいいから「完了」できる小さなタスクをこなすことだ。
たとえば:
- 冷蔵庫の中のペットボトルを1本捨てる
- 布団を直す
- メールを1通読むだけ
「やった」「終わった」が目に見えると、自分の存在がちょっとだけ確かになる気がしないだろうか。
4. 「誰かの声」を耳に入れる
孤独が深まると、人間は不安になりやすい。
そんなときに試したのが、「人の声を聞くだけ」だった。
ラジオでも、YouTubeでも、ポッドキャストでもいい。
ただ誰かが話している音を流してみるだけで、「一人じゃない」と感じられる瞬間がある。
人間の声には、不思議な力があるのかもしれない。
5. 「夜まで生き残る」だけを目標にする
1週間乗り切る。1ヶ月頑張る。そんなこと、しんどい日には考えなくていい。
ただ、「夜まで生き残れたらOK」。
自分はそう決めることで、ようやく朝を乗り越えられる日もあった。
ごはんを食べられなかった日。外に出られなかった日。
それでも、「生きている」という一点だけで、十分じゃないだろうか?
「何もしない」日があっても、全然いい
SNSや他人と比べて、自分は何もしていないと思ってしまうかもしれない。
でも、それでいいんだと思う。
動けない日があっても、何もしていないようで、あなたの中では何かが動いているのかもしれない。
そして、それを「悪いこと」と捉えずに、「必要なことだった」と受け入れることができたなら、
明日がほんの少しだけ軽くなるかもしれない。
まとめ:「何もしたくないけど、生きなきゃ」と思った日に効いた5つのこと


- 水を一口飲む → 身体の起動スイッチを入れる
- 動かない自分を許す → 回復の時間と捉える
- 小さな成果をつくる → 「自分は存在してる」と確認する
- 人の声を聞く → 孤独を緩和する
- 今日を生きることだけを目標にする → 遠くを見ない
どれかひとつでも、「やってみようかな」と思えるものがあったら嬉しい。
生きてるだけで十分だ。
それだけで、今日も合格点なんじゃないだろうか。
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