「上司の話が理解できない…」「人の話を聞いてるつもりなのに、内容が頭に残らない…」
そんなふうに感じたことはないだろうか?
実はそれ、「理解力の問題」ではなく、「聞き方の癖」に原因があるかもしれない。
目次
📌話が入ってこない人がやりがちな“情報加工癖”とは?
相手の話を聞くときに、つい自分の考えや価値観を挟んでしまう──。
これは誰にでもあることだが、度を超すと「話を聞いたつもり」で終わってしまい、実際には情報が頭に残っていない状態になる。
特にこんな人は要注意だ。
- 話を聞いている最中に「自分の考え」が浮かんできてしまう
- 相手の言葉をそのまま記録できない
- 要約するときに“言ってないこと”まで書いてしまう
これらはすべて、「話を加工してしまう癖」によるもの。
つまり、話の“素材”である言葉を受け取らず、自分流にアレンジしてしまっている状態なのだ。
🧠この癖を持っている人の特徴
・メモが取れない(正確に書けない)
・録音しても聞き返さない
・「言ってないこと」を“言った”と勘違いする
・議事録をとってもズレが生じる
・上司や同僚の指示に対して、ズレた行動をしてしまう
実はこういった傾向は、ADHDなどの発達特性を持っている人にもよく見られる。
しかし、日常で気づかれにくいため、「仕事ができない」と誤解されてしまうこともある。
✅今すぐできる!情報加工の癖を直す7つの方法
- 一字一句をそのままメモする練習をする
相手の話を聞きながら、“自分の言葉に変えずに”記録してみよう。最初は難しくても、慣れると精度が上がってくる。 - 録音して聞き直す
会話やミーティングを録音して、あとで聞き直すことで、「自分の聞き取り」がどれだけ正確かが分かる。 - 要約は「言われたこと」だけに絞る
自分の解釈を入れず、発言された言葉だけでまとめる練習をしよう。 - メモと発言内容を照らし合わせる
自分が書いたメモと、実際の会話内容にズレがないか確認する癖をつける。 - “質問して確認する”を恐れない
聞き取れなかった部分は必ず質問して埋める。「曖昧な理解」のまま進めるのが一番危険だ。 - 国語のドリルで「読解力」を基礎から鍛える
意外に侮れないが、小学生用の国語ドリルは非常に効果的だ。「言葉をそのまま理解する力」が身につく。 - 議事録係を積極的に引き受ける
最初は大変かもしれないが、聞く力・書く力の両方を一気に鍛える最高のトレーニングになる。
📣よくある誤解:「話が分からないのは自分の理解力がないせい」
実はそうとも限らない。
多くの場合、「相手が話すのが下手」というケースもあるし、「話を処理する準備ができていない」こともある。
だからこそ、「分からない自分が悪い」と責めるのではなく、「どう聞けば分かるか?」という視点に切り替えることが大事なのだ。
🧩聞き方に関する補足Tips
- ✅メモを取るときは「話を途中で処理しない」
- ✅疑問が浮かんでも、まず最後まで聞く
- ✅「相手が求める情報は何か」を意識する
🎯まとめ:「正しく聞く」は、最強のスキル
話を正しく聞けるようになると、仕事もうまく回るし、人間関係もスムーズになる。
それは単に「コミュ力」だけでなく、「処理力」や「観察力」にもつながっている。
まずは「聞く訓練」を始めてみてはどうだろうか?
今日から、あなたの“聞く力”が変わり始めるかもしれない。
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