年末年始。世間は「楽しい」「特別」「家族」「リフレッシュ」という空気で満ちている。
しかし自称ADHDの人にとって、この期間は刺激過多・予定過多・自己嫌悪過多になりがちではないだろうか。
私は極力体力を使いたくない人間なので、
年末年始が近づくほど「どうやって消耗せずに乗り切るか」ばかり考えている。
この記事では、自称ADHDが年末年始を“無事にやり過ごす”ための現実的な過ごし方をまとめる。
目標は充実でも成長でもない。
体力とメンタルを減らさず、平常運転に戻ることだ。
※ここでの「自称ADHD」は診断名ではなく、注意散漫・先延ばし・過集中などの生きづらさを自覚している人を指す。
▼ なぜ自称ADHDは年末年始がしんどくなりやすいのだろうか？
理由は単純で、年末年始は自称ADHDの苦手要素が一気に押し寄せるからだ。
- 予定変更が多い（帰省・集まり・急な誘い）
- やることが増える（大掃除・年賀・挨拶）
- 生活リズムが崩れる（夜更かし・食生活）
- 比較が増える（親戚・SNS・同級生）
これらが同時に来ると、脳内は常に渋滞。
「休みのはずなのに、なぜか疲れる」という矛盾が生まれるだろう。
▼ 自称ADHDの年末年始は「頑張らない設計」が最優先だろう
ダメージを最小化する期間と割り切ったほうが生き残りやすい。
年末年始を完璧に過ごそうとすると、ほぼ確実に失敗する。
だから最初から、こう決めてしまうのがいい。
- 全部はやらない
- 期待値を下げる
- 平常運転を崩さない
ここからは、シーン別に「省エネな過ごし方」を見ていこう。
▼ 大掃除は「全部やらない」が正解だろう
年末といえば大掃除。
しかし自称ADHDにとって、これは先延ばし→自己嫌悪の代表格だ。
◆ 大掃除は3点だけやれば十分
全部やろうとするから動けなくなる。
だからやる場所を最初から限定する。
- キッチンのシンク周り
- トイレ
- 床（ロボット掃除機 or クイックル）
この3点だけ押さえれば、「掃除した感」は十分出る。
それ以外は来年の自分に任せるという選択も、立派な戦略だろう。
◆ 掃除は「時間」ではなく「1アクション」で区切る
「2時間掃除する」と決めると動けない。
「ゴミ袋1つ分だけ捨てる」なら、動ける可能性が上がる。
自称ADHDの年末掃除は、短距離走を何本もが正解だ。
▼ 帰省・親戚イベントは“体力上限”を先に決めておく
帰省や親戚付き合いは、刺激と情報量が多すぎる。
自称ADHDにとっては長時間バトルになりがちだろう。
◆ 滞在時間を先に決める
おすすめなのは、事前に上限時間を自分の中で決めておくことだ。
- 3時間で帰る
- 1泊だけにする
- 疲れたら早めに切り上げる
「最後までちゃんとしなきゃ」という思い込みを捨てるだけで、
精神的な負担はかなり軽くなるだろう。
◆ 比較が始まったら、物理的に距離を取る
年末年始は「仕事どう？」「結婚は？」などの話題が飛びやすい。
それで心が削られるなら、席を外す・トイレに行く・散歩するでいい。
自分を守る行動は、失礼ではない。
むしろ長く付き合うための調整だろう。
▼ 正月休みは「何かを始めない」ほうが安全だろう
休みが続くと、自称ADHDはこう考えがちだ。
- 今年こそ何か始めよう
- この連休で人生変えたい
- 勉強・副業・習慣を一気に…
しかし現実は、過集中→燃え尽きになりやすい。
◆ 正月は「維持」が最優先
新しいことを始めるより、
- 起きる時間を極端にずらさない
- 食事を抜かない
- 寝不足を作らない
といった生活の下限を守るほうが、年明けの自分を助けるだろう。
◆ やるなら「超ミニサイズ」にする
どうしても何かやりたいなら、
- 本を10ページ読む
- メモを1行書く
- 環境だけ整える
このレベルで十分だ。
勢いで走らないことが、最大の自己管理になる。
▼ 年末年始のSNSは“制限付き”がちょうどいいだろう
年末年始のSNSは、成功報告・家族写真・充実アピールが増える。
自称ADHDはこれに過剰反応しやすい。
◆ 見る時間を決める
おすすめは、
- 朝と夜の10分だけ
- 寝る前は見ない
など、枠を決めることだ。
ダラダラ見るほど、自己評価は下がりやすい。
◆ 比較が始まったら即離脱
「自分は何してるんだろう」と思い始めたら、
それは見る価値がなくなったサインだろう。
アプリを閉じる。深呼吸する。
それだけで十分だ。
▼ 自称ADHDの年末年始のゴール設定
年末年始を成功させようとしなくていい。
充実させなくていい。
消耗せずに戻ってくることが一番大事だろう。
- 掃除は最低限
- 人付き合いは体力上限まで
- 新しいことは始めない
- 生活リズムを守る
これができれば、年明けのスタートは確実に軽くなる。
▼ まとめ｜自称ADHDの年末年始は「生き延びれば勝ち」だろう
年末年始は、誰にとっても負荷が高い。
自称ADHDなら、なおさらだ。
だからこそ、
「ちゃんとやる」より「ちゃんと休む」を選んでいい。
この期間を無事に越えられたなら、
それは立派な自己管理だろう。
来年の自分が楽になるように、
今年の年末年始は省エネ運転でいこう。
それが、自称ADHDにとっていちばん賢い過ごし方なのかもしれない。
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