やる気ゼロでも動ける。“3秒だけ頑張る”で人生が少しずつ変わった話

「何もしたくない。でも、このままも嫌だ。」
そんな矛盾の中にいた人は、きっと多いのではないだろうか。

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動けない自分に、うんざりしていた日々

「今日もまた、何もできなかった」
寝る前にそう思って、自己嫌悪でどっと疲れる。
でも、明日になってもやっぱり動けない。
やるべきことは頭の中に山ほどあるのに、身体がまったく反応してくれない。
まるで意志と身体が分離してしまったかのようだった。

その頃の自分は、「本気を出す=エネルギーが要る」と思い込みすぎていた。
何か始めるには、“気合”や“完璧な準備”が必要だと勘違いしていたのだろう。
でも、ある日ふと出会ったのが「3秒だけやってみる」という考え方だった。

3秒だけ頑張る? そんなので変わるわけがないと思っていた

最初にこの話を聞いたとき、正直思った。「なにそれ、気休めじゃないのか?」と。
でも、その「バカバカしさ」が逆にハードルを下げてくれたのかもしれない。

ルールはただひとつ。やるべきことを、3秒だけ手をつける
もっと言えば、「その方向に少しだけ動く」でいい。
たとえば:

  • 散らかった部屋を見て、3秒だけゴミを拾う
  • パソコンに触れて、3秒だけファイルを開く
  • アプリを開いて、3秒だけメモを打つ

本当にそれだけでいいのか?と思ったが、やってみると不思議なことが起きた。

“始めた”ことで、流れが生まれる

人間の脳は、いったん動き出すと「ついでにやろう」と感じるらしい。
これは心理学で言う「作業興奮」と呼ばれる現象だそうだ。

実際、「3秒だけ」のつもりで始めた行動が、気づけば10分続いていた。
逆に「完璧にやろう」と意気込んでいたときは、1ミリも動けなかった。
つまり、始める→乗る→続くの順番を意識すればいいのではないだろうか。

「やる気が出ない日」の具体的な3秒行動リスト

では実際に、やる気ゼロでもできる“3秒スタート”の例を紹介しよう。

  • タスクが多すぎる → ToDoリストを1個だけ書く
  • 部屋が汚い → 机の上のペンを1本戻す
  • メール返信が面倒 → メールアプリを開くだけ
  • 企画を考えたい → ノートを1ページだけ開く
  • 運動が無理 → 立って背伸びするだけ

重要なのは、「これだけならやれる」と自分で思えること。
逆に、「3秒でも無理」と感じたら、ハードルが高すぎるのかもしれない。

自分を“動かす”コツは、自分を“だます”ことかもしれない

「ちょっとだけならいいか」と思わせるのは、自分への優しい“だまし”だろう。
本気を出さなくていい。本気を出せなくてもいい。
「ちょっとやる」が結果的に、「まあまあ進んだ」につながることは多い。

これに気づいてから、完璧を目指すことが減った。
そして皮肉なことに、その“妥協の積み重ね”が、自分を前に進めてくれている気がしている。

まとめ:「動けない日」も、3秒だけならきっとできる

  • やる気を待たない。とにかく「始める」ことが先
  • 「3秒だけ」なら、脳も抵抗しづらい
  • 小さな行動が「思わぬ10分」を生むこともある

動けない日があっても、それは「怠けている」のではない。
エネルギーが残っていないだけ、ということもある。
そんな日でも、「3秒だけ」なら未来の自分をほんの少し助けてあげられるんじゃないだろうか。

最後に:3秒だけでも、自分に「よくやった」と言おう

「これしかできなかった」ではなく、「これだけできた」と思ってみる。
そのほうが、ずっと次に繋がる気がしないだろうか。
小さな“自分革命”は、たった3秒から始まるのかもしれない。

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